県は１０日、新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業界を支援するため、県民を対象に実施中の旅行割引「みえ得トラベルクーポン」の第２弾を１３日から、愛知など近隣１１県に住む人に拡大すると発表した。県民が近隣１０県に旅行した場合にも、各県の県民割を利用できるようになる。
県は、大型連休中の感染状況で割引対象を拡大するかどうかを判断するとしていた。一見勝之知事は１０日の定例記者会見で、「感染者数は連休中に、前週の同じ曜日と比べて上昇に転じはしたが、想定内だ。病床使用率は２０％を下回り、
利用が拡大されるのは愛知、岐阜、静岡、滋賀、奈良、和歌山、福井、石川、富山、長野、新潟県在住で、三重に旅行する人。宿泊限定で１泊あたり最大５０００円の割引が受けられる。
県民が奈良を除く１０県に旅行する場合も、各県が行っている県民割を利用できるようになる。また、京都府とは割引の相互拡大について調整中。利用期間は５月３１日（６月１日チェックアウト分）までで、旅行開始日時点で有効なワクチン接種歴（３回）か陰性証明の提示が求められる。
県は、大型連休の１０日間にナガシマリゾートや伊勢神宮など県内の観光施設２０か所を訪れた観光客数は、速報値で延べ２０１万１１６人、１日あたり２０万１０１２人だったと発表した。比較可能な１８か所についてみると、３年ぶりに緊急事態宣言などの行動制限がなかったこともあり、１日あたりでは前年比１６３・２％の１８万９０９人となった。コロナ禍前の２０１８年との比較では、７９・８％まで持ち直した。
一方、県は１０日、新型コロナウイルスに３８２人が感染したと発表した。感染者数は４日連続で前週の同じ曜日を上回った。
直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は１３５・９７人で、前週比０・９８倍。病床使用率は前日比１・６ポイント減の１５・４％。重症者は１人減り、重症者用の病床使用率は１・９％。自宅療養者は同１７５人増の２６８７人。
居住地別では、四日市市９６人、鈴鹿市６３人、松阪市３４人、津市３２人、桑名市３０人、伊賀市２５人、名張市１９人、伊勢、亀山市各１３人、菰野町１１人、明和町１０人、川越町８人、いなべ市７人、熊野市４人、大台、玉城、御浜町各３人、志摩市２人、尾鷲市、東員、朝日、多気、紀宝町各１人、県外１人。
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May 11, 2022 at 03:00AM
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