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コロナ禍で高機能ビジネスバッグに注目集まる、オフィスウェアのカジュアル化も後押し - FASHIONSNAP.COM

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エアロストリームバックパック for ビジネス Image by デサントジャパン

エアロストリームバックパック for ビジネス

Image by: デサントジャパン

 スポーツ・アウトドアブランドが展開しているビジネスバッグの人気が高まっている。機能的でカラーを抑えたシンプルなデザインのビジネスバッグシリーズで、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって2020年に発令された1回目の緊急事態宣言の解除後から、複数のブランドで販売数が増加した。

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 スポーツ・アウトドアブランドのビジネスバッグは、コロナ禍のテレワークによってパソコンを持ち運ぶことが増えたことで、充電器などの周辺機器も収納できる機能性に注目が集まり需要が増加。また、ビジネスシーンでの服装のカジュアル化のほか、技術革新によってシワになりにくい生地を使ったスーツなどが作られるようになったことで、ショルダーストラップなどの密接を気にする必要がなくなったことも後押ししている。

 デサントジャパンでは、ビジネスシリーズの中でも特にバックパック使用時の悩みの一つでもある「蒸れ」を軽減する機能を取り入れたアイテムが人気だという。背面の立体成形パーツによる通気性の高さが特徴の「エアロストリーム」シリーズから2021年に登場した「エアロストリームバックパック for ビジネス」は、従来品へのレビューを受けて機能性の高いポケットを搭載。利便性の向上に加えて、表面を防水素材に切り替えたこと、雨対策としてレインカバーを付けたことも支持される理由となっている。従来品と比較して価格が4000円高くなったものの、同社の広報担当者によると公式サイトと直営店での販売数は従来品と比べて約6倍に伸長した。また2021年秋冬シーズンからテスト的に展開を開始した「働くママ向けバックパック」は、特に女性視点での使いやすさに配慮した仕様が好評で、2022年春夏シーズンは販売店からの注文数が大幅に増加。2021年秋冬シーズンの約3倍の売上になる見込みだという。

 「チャムス(CHUMS)」は、「日常生活にもチャムスを取り入れてほしい」という思いや、社内からの声をきっかけに2019年春からビジネスバッグの展開を開始。緊急事態宣言発令中の2020年の春は売上が伸びなかったが、解除後は順調に伸びているという。2021年春夏シーズンからはサイドポケットを配したほか、レインカバーを付属するなどバージョンアップを行い、機能性をさらに向上させている。

 そのほか、「コロンビア(Columbia)」や「グレゴリー(GREGORY)」などでも売上は堅調に推移しており、コロンビアでは都市生活からアウトドアまで幅広いシーンを想定した「ペッパーロック30L バックパック」などがビジネス用途でも好調に販売数を伸ばしているという。

 矢野経済研究所が2021年6月に発表したデータでは、2021年度の国内鞄・袋物小売市場規模は緊急事態宣言の影響を大きく受けた2020年度と比較して5.0%減の9778億円と予測。バッグ市場全体は落ち込む傾向にある中で、スポーツ・アウトドアブランドのビジネスバッグが健闘している。

アルペン 新宿 旗艦店

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