４年ぶりに通常開催されている仙台七夕まつりにインバウンド（訪日客）が戻ってきた。新型コロナウイルスの５類移行で、日本への旅行のハードルは大きく低下。大型飾りが連なる仙台市中心部の商店街にも外国人旅行者の姿が目立ち、旅行関係者からは「訪日客はコロナ禍前に戻った」との声が聞かれた。
案内所に客足絶えず 欧米のエージェント視察も
「台湾にも七夕はあるが大きな飾りを出すことはない。とてもきれいで驚いた」。仙台七夕を目当てに一家４人で台湾から訪れた陳紫屏さん（４３）は、感嘆の声を上げた。
中心商店街で開かれたミニ七夕飾り作り体験などにも家族で参加した。「地元の人と交流できて楽しい。伝統を守り続けるのは大変だろうけど頑張ってほしい」とエールを送った。
米国のエンジニア、ブランドン・コゼルさん（２７）は東北各地の夏祭りを巡ってきた。混雑で身動きが取れなかった祭りもあったといい、「仙台七夕まつりは自由に歩きながら楽しめるのが魅力だ」と語った。
インバウンドに観光案内や免税手続きをする青葉区一番町の仙台ツーリストインフォメーションデスク。スタッフの谷野恭子さん（５３）は、まつり初日の６日だけで１００人近い外国人に応対した。７日も客足は絶えず「コロナ禍前に戻った印象。忙しいけど活気を感じる」と声を弾ませた。
インバウンド回復の流れを定着させ、今後につなげようと、東北６県と新潟県の官民でつくる東北観光推進機構（仙台市）は仙台七夕まつりに合わせて、英仏の旅行会社職員２人を招いた。大型飾りの下を歩いてもらったほか、仙台城跡（青葉区）のライトアップ会場も案内し、魅力をアピールした。
日本旅行を専門にする英国の旅行会社に勤めるフェントン・アントニーさん（３８）は「飾りがユニークで地元の人々の誇りを感じる」と好印象を抱いた様子。フランスの旅行会社で訪日旅行コンサルタントを務めるナタリー・コォンギャフさん（５２）は「東京や大阪に比べて欧米の旅行者が少ないのも特別感がある」と評価した。
機構の担当者は「長期滞在する欧米の旅行者に、東北にも足を運んでもらえるようにＰＲを続けたい」と話した。
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August 08, 2023 at 04:00AM
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仙台七夕まつり、外国人旅行者続々と 訪日客「コロナ前に戻った」の声 - 河北新報オンライン
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