旅行会社の業界団体、日本旅行業協会（JATA）は7月15日（金）から、海外旅行の本格的な復活に向け、「JATA 海外旅行再開プロジェクト」を全国で始める。札幌駅や仙台駅、東京駅、阪急梅田駅（大阪市）など国内8都市の主要駅で海外旅行の魅力や安全・安心を業界をあげてアピールしていく予定だ。
JATAによると、2021年の日本からの海外旅行者数は約51万人。約2000万人だった2019年と比べると激減している。新型コロナウイルスの感染拡大で出入国が厳しく制限されてきた影響だ。
2022年を「観光再生の年」に
コロナの感染拡大は一部の国や地域ですでに収束の兆候がみられ、ヨーロッパやアメリカではすでに海外からの渡航客を受け入れる水際対策の緩和も進んでいる。JATAは2022年を観光業界の「再生の年」と位置づけ、笑顔で旅行ができる日の再来に向けて海外旅行のPRや営業態勢の拡充などに力を入れていく。
ただ、コロナ禍は日本では収束していないうえ、2年以上も出歩くことや会食などが制限されてきたため、消費者の不安な気持ちはいまだに払拭（ふっしょく）できていない。
そこでJATAは15日から「JATA 海外旅行再開プロジェクト」を始め、「海外旅行再開宣言！」をアピールする。JATAに加盟する旅行会社だけでなく、JALやANA、日本便をもつ海外の航空会社、中国やタイ、マレーシア、イギリス、フランスなど主要国の観光当局とも連携し、各国では海外旅行客を受け入れる安心・安全な環境が整いつつあることをアピールする。
コロナ禍に区切り 再び海外旅行を
キャンペーンのキャッチコピーは「行こう！世界が元気になる旅」。旅行会社が海外旅行のサービスを再開していることへの認知を広げ、旅行ファンに再び検討してもらうための営業活動も強化するという。JATA広報室は「コロナ禍という歴史の一幕に区切りをつけ、前進する好機がようやく訪れようとしている。海外旅行を待ち望んでいる方々の背中を押し、『アフターコロナ』の時代に海外旅行を楽しんでもらえる機運を高めていきたい」と話している。
7月15日には、8都市で計3万人にうちわなどを配る予定という。7月29日までの間、JATAの公式ツイッターをフォローし、ハッシュタグ「#せかいたび」をつけて「#（行きたい旅行先）」を投稿すると、約300人に国際線の航空券などが当たるキャンペーンも展開する。
キャンペーン特設サイト（7月15日から公開）はこちら
日本旅行業協会（JATA）のホームページはこちら
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July 14, 2022 at 08:00AM
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