対象拡大したばかり『大阪版ＧｏＴｏ』観光業界には効果…一方でキャンセル相談も増加
更新：2022/01/06 18:18
新型コロナウイルスの感染者が急増する一方で、大阪・京都・兵庫で行われている旅行キャンペーンは１月４日から対象を“隣接する府県の人”に拡大しました。観光地にはどんな変化があるのでしょうか。
大阪府池田市にある温泉宿「不死王閣」。取材した１月６日も大勢の利用客で賑わっていました。その理由が『大阪版ＧｏＴｏ』とも言われる「大阪いらっしゃいキャンペーン」。旅行プランから１人あたり最大５０００円割り引かれ、最大３０００円分のクーポンが付与されます。
（大阪・枚方市から来た利用客）
「大阪いらっしゃいキャンペーン、むっちゃお得です」
どれくらいお得なのかというと、ぼたんしゃぶしゃぶ鍋の昼食と温泉利用がセットになった「日帰りプラン」は通常７１５０円（サ・税込み）ですが、キャンペーンで３５００円割り引かれて３６５０円となり、さらに３０００円分のクーポンがつくため、実質６５０円で利用できるということです（部屋食の場合は料金が変わります）。
（大阪・四條畷市から来た人）
「めっちゃ安いです。たぶん『大阪いらっしゃいキャンペーン』がなかったら、どうせ行くなら県外とかに旅行に行った方がいいと思うけれど、これを機に大阪をいろいろ見たいなと」
こうした状況で施設の利用者数は２年ぶりにコロナ前の同じ時期まで回復。さらに１月４日から「大阪いらっしゃいキャンペーン」の対象が大阪府民から隣接する京都・兵庫・奈良・和歌山の人にも拡大したことで、問い合わせも増えているといいます。
（不死王閣 岡本厚社長）
「やっとお客様が帰ってきたなという感じですね。大阪・池田市は兵庫県と隣接していますので、お隣の川西市・伊丹市・宝塚市・尼崎市あたりはかなり増えてきているなという感じがありますね」
一方で気がかりなのが急増するコロナ感染者数です。
（不死王閣 岡本厚社長）
「ちょっとキャンセルが出てきているなという感触は持っています。また緊急事態宣言などが出てお店を休んだりしないといけなくなると我々は死活問題なので、なんとか感染が収まってくれたらと思っています」
大阪市にある旅行代理店では、取材した１月６日も、お客さんがキャンペーンを利用した旅行の相談に来ていました。１月４日からは大阪だけでなく「京都版ＧｏＴｏ」が大阪・滋賀・兵庫・奈良・福井の人に、「兵庫版ＧｏＴｏ」が大阪・京都・徳島・岡山・香川・鳥取の人に対象が拡大したこともあり、期待を寄せています。
（摂陽観光 藤原雅彦社長）
「かに・ふぐ・温泉とか、この時期に一番いいターゲットの場所が入ってきましたので、非常にうれしかったです。だからすごく期待していました。お正月前まではということですけれど」
ここでもやはりコロナの感染拡大による影響が出ています。
（摂陽観光 藤原雅彦社長）
「『（予約を）どうしようかな』という話とか出ていて、ハラハラしています」
沖縄では１月６日、過去最多となる９８１人の感染者が確認されています。この旅行代理店でも沖縄旅行のキャンセルの相談がきているといいます。
（摂陽観光 藤原雅彦社長）
「例えば１月１６日に沖縄へ旅行という話があっても、『やっぱり沖縄は今行きにくいですよね』って、完全に宙に浮く。沖縄は正直冬場のドル箱なので、効果がなくなると厳しいですよね」
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