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料理人 励まし合い SNSで簡単レシピリレー - 中日新聞

料理リレーに参加し「鶏モモ肉の赤ワイン煮込み」のレシピを公開した小山康成さん=七尾市・和倉温泉で

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和倉の小山さん「業界は大変な状況」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国の料理人らがリレー形式で、自宅でできる簡単レシピを会員制交流サイト(SNS)上で紹介する「料理リレー」の取り組みが広がっている。七尾市・和倉温泉の「epice(エピス)」シェフの小山康成さん(51)も手軽なフランス料理を紹介し「店も苦しい時期だけど、外出自粛中の方のヒントになれば」と語る。(中川紘希)

 バトンは、以前の職場の同僚だった滋賀県彦根市の「teraitei(てらいてい)」を営む寺居裕香(ゆか)さんから受け取った。「毎日の料理に悩む家庭を助けたい」という企画の趣旨に賛同し、「鶏モモ肉の赤ワイン煮込み」のレシピを十五日にフェイスブックで公開した。

 メニューは、鍋一つに材料を入れれば作ることができる手軽なものに。ただ、仕上げに使う赤ワインは料理酒ではなく、テーブルワインや好みのものを薦める。「複雑な工程を省く代わりにワインを選んでもらえたら、味に違いが出る」と料理人としてのこだわりをのぞかせる。

料理リレーのフェイスブックページのアイコン

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 小山さんの店も四月に入り客が激減。自分が感染する危険も頭をよぎり「気持ちよく営業できない」と七日に店を閉め、持ち帰り商品の販売を始めている。「今、閉店の危機にひんしている店もある。料理界は大変な状況にあるけど、リレーを通し励まし合って頑張りたい」と語った。

 料理リレーは、料理家の脇雅世さんと娘の加藤巴里(ぱり)さん=いずれも東京都=が考案。料理人や料理研究家といった料理を仕事にする人が自作のレシピをSNSで紹介。一、二人を指名してバトンを託すことができるルールで、三月二十九日にスタートした。現在、フェイスブックページには千人以上のレシピが掲載され、脇さんは「拡散の早さに驚いている」と話す。

 管理者として投稿を把握し切れなくなったことから、国の緊急事態宣言の期間である五月六日に企画を終える考え。脇さんは「感染症終息後は、料理の参考にしたシェフの店を思い出して足を運んでほしい」と語った。

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April 30, 2020 at 09:21AM
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