地震影響観光地は閑散３連休最終日旅行控え：北陸中日新聞Web - 中日新聞

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３連休の最終日も観光客の姿が少ない近江町市場＝金沢市で

　能登半島地震の影響で、多くの観光客が県内への旅行を控えている。３連休最終日の８日も、金沢市内の観光地は閑散としていた。（鈴木里奈）

■近江町市場「新幹線で復活を」

　冬の味覚が集まる近江町市場の客足はまばらで、店先には大きなカニや魚が売れ残っていた。「大口水産」販売２部の山口明仁副部長（５３）は「お客さんは想定の５分の１くらい。冬なのでなんでもおいしい時期で、せっかくならたくさんの人に食べてほしかった」と肩を落とした。

　道路の通行止めの影響で、能登地方で取れたブリやカニが届いていない上、漁に出られない漁師も多いという。「３月１６日に北陸新幹線が県内全線開業したら、復活するかな。少なくともそれまでは明るい話が見えない」と話した。

　「牧果実店」代表の牧志津子さん（７２）は「七尾市のイチゴや志賀町のころ柿が入ってこない。買いに来てくれた和菓子屋さんが困っていた。地元の人も自粛して買いに来ないんじゃないか」と残念がった。

■ひがし茶屋街「コロナ禍のよう」

　いつもは写真を撮る人であふれているひがし茶屋街も、ガランとした様子。入り口に「臨時休業」のチラシを貼った店も多く見られた。「甘味カフェ茶ゆ」の林茂社長は「風評被害がこんなにひどいものか。コロナ禍に戻ったよう」と驚く。実家のある能登町で営業していた精肉店が半壊し、廃業を決めた。「金沢は能登と違って甚大なダメージはないのに、ぜひ遊びに来てと言えないのがもどかしい」とため息をついた。

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