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「成功するためにビジネスモデルを再構築する必要がある。(中略)そこで、2つの選択肢がある」。フランスRenault(ルノー)グループのLuca de Meo(ルカ・デメオ)CEO(最高経営責任者)は、2022年11月8日にパリで開催した事業説明会でこう語った(図1)。
その2つの選択肢について、同氏はスポーツを例に説明した。すなわち、(1)5つ(全て)の“種目”で活躍できる“選手”を選び、5種競技で1つのメダルを獲得するか、(2)5人(個別)の“選手”を専門に集めて5つのメダルを獲得していくつかの世界記録を更新するか――のどちらかである。同氏は、ルノーグループは後者を選択したとする。
同氏の言葉によると、自動車メーカーは従来、垂直統合型で規模と効率が信条だった。この方式は、需要が安定しているか伸びているかしていて、技術が成熟しているときに最も効果を発揮する。
しかし同氏は、「この先、我々の世界が不安定で予測不可能になるとどうなるか。よりコンパクトで変化に対応できるアジリティー(機敏さ)を持つ組織を設計する必要がある」と強調した。さらに、「次の大きなものを探し出すことに人を集中させ、人をスカウトする必要がある」と訴えた。
そして、こう続けた。「自動車メーカーは、進行中の技術シフトのペースについていくために、通常よりも多くの資金を必要としている。しかも、全てを同時に行うことを余儀なくされている。ルノーグループでは、横断的に動くことを学ぶ必要があると考えており、協業アプローチをできる限り採用することで、それぞれがエコシステムからキープレーヤーを集めてくる(方針だ)。(キープレーヤーと)一緒に投資し、開発し、創造していくということだ」とした。
さらに同氏は、この横断的アプローチには多くのメリットがあると強調する。「まず、投資のシェア(投資を分け合うこと)で異なるバリューチェーン全体をカバーできる。しかも、最適な資本の振り分けが担保できる。我々が投資するのは我々のビジネスの肝になるもののみ。それを適切なバランスで行う」という。
同氏は「横断的アプローチで、財務リスクを低減することが可能になる。代替テクノロジーを幅広くカバーできるので、そのうちのどれかが支配的になれば迅速な切り替えが可能だ」とも主張。「何でも自前でやろうとしない。イノベーションを委託したり外から買ったりもしない」と断言した。要するに、戦略的アジリティーに注力して、イノベーションを生み出していくとする。
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November 10, 2022 at 01:00PM
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ルノーグループ、ビジネスモデルを再構築し5分野を独立の重点事業に - ITpro
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