宿泊業の売上高は7~9月期に4~6月期より大幅に増えた。しかし、そのすべてをGo Toトラベルの効果ということはできない。 【この記事の画像を見る】 なぜなら、4~6月期に行なわれた行動規制や営業自粛要請などが7~9月期には解除されたため、どの業種でも反動で売り上げが増大したからだ。 この効果を除くと、宿泊業の売り上げにGo Toトラベルが顕著な影響を与えたとは認められない。 ● トラベル、年末年始は「一斉停止」 キャンペーン効果の検証が必要 Go Toキャンペーンは、12月15日にいったん中止された。しかし、1月11日には再開されることになっている。 再開する前に、この政策の効果を評価しておく必要がある。 その結果いかんによっては、再開を延期、あるいは終了させる必要がある。
第1に必要なのは、Go Toキャンペーンによる人々の接触の拡大が、新型コロナウィルスの感染拡大とどう関係したかだ。これについては、医療専門家の分析にまかせよう。 もう1つ検討が必要なのは、Go Toキャンペーンが関係業界の窮状改善に寄与したかどうかだ。 仮に効果があったとしても、本当に必要とされる人々に救いが届いたかどうかの検証が必要だ。 そして、この結果と感染拡大効果を比較し、Go Toキャンペーンが正当化できるかどうかを判断する必要がある。 ● 宿泊業の売上高が 7~9月期に増えたのは事実 Go Toトラベルは7月末に開始されているので、もしその影響があったとすれば、宿泊業の7~9月期の売上高に表れているはずだ。 そこで、法人企業統計調査により、4~6月期と7~9月期の売上高を比べよう。 宿泊業の場合、図表1に示すように、2020年7~9月期の売り上げは、4~6月期より大きく増加している。 大企業(資本金10億円以上)で7~9月期の売り上げは、4~6月期より107.6%増。零細企業(資本金1000万円以上2000万円未満)で125.6%増だ。つまり、7~9月期の売上高は、4~6月期の2倍以上になったのだ。 19年には、大企業で見ても零細企業で見ても、7~9月期の売り上げは、4~6月期とあまり変わらなかった。だから、上で見たのは20年の特殊事情である。 しかも、宿泊業における増加率は娯楽業を除く他の業種の伸び率に比べて顕著に高い。 Go Toトラベルの影響は、もしあったとすれば、宿泊業にもっとも大きく現れるはずだ。したがって、以上の観察から、「Go Toトラベルは宿泊業の売り上げを大幅に増加させた」と結論したくなる。
"旅行" - Google ニュース
December 24, 2020 at 04:01AM
https://ift.tt/2Kyt0jB
Go Toが助けたのは困窮する事業者ではなく、余裕のある旅行者だった(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
"旅行" - Google ニュース
https://ift.tt/2CAHCYn
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
https://ift.tt/2xHQahe
Bagikan Berita Ini
0 Response to "Go Toが助けたのは困窮する事業者ではなく、余裕のある旅行者だった(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment