[上海 8日 ロイター] - ユウェイ・チャンゾウさんは、新しいタイプの中国人旅行者の典型例だ。
上海を拠点とするファッション・インフルエンサーの彼女は先月、フィンランド旅行を自ら企画。トナカイと接近遭遇し、サンタ村を訪れ、ガラス張りのツリーハウスに滞在した。買い物はほとんどしなかった。「オーロラを見る夢がかなった!うれしい」と話す。
中国は10日から17日まで春節(旧正月)休暇に入る。海外旅行に行ける余裕のある層の間では、コロナ禍前に人気だった団体ツアーや買い物三昧の休暇を避け、冒険的で体験型の旅行を選ぶ人が増えていると、業界専門家は言う。
マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナー、スティーブ・サクソン氏は、「個人旅行だと旅費や宿泊費が従来に比べて増える可能性はあるが、高級品店ではあまりお金を使わないので相殺されるかもしれない」と語る。
「よりアクティブに行動する傾向があり、それが旅行の種類にも反映されている。ただ単にタイに行くのではなく、カヤックやダイビングを楽しむ。欧州に行けばスキーをする」と最新の旅行スタイルを描写した。
中国は景気が低迷しているため、今年は国内で春節を過ごす予定の人々が過去最多に達した。そうした中でも少数派ながら、それでもかなりの数に上る裕福な人々が、航空便の運航やビザ(査証)の手続きがコロナ禍前に戻った機をとらえ、海外で冒険やグルメ、文化を楽しむ休暇を選んでいる。
マッキンゼーのサクソン氏によると、中国人の海外旅行は2019年水準の70%弱までしか回復していない。ただ、航空便の制約や地政学的な緊張によってこの率が19%にとどまる米国旅行を除けば、全体の回復率は高まるという。
欧州と中国を結ぶフライトでは、座席予約がコロナ禍前の93%に達しており、団体旅行ではなく個人旅行者が増加の原動力だ。
<変わる優先順位>
コロナ禍の終息以来、世界的にも若い旅行者の間でオーダーメイドの休暇を求める傾向が強まっている。
中国最大のオンライン旅行会社トリップ・ドット・コムも、この流れに着目。ジェーン・サン最高経営責任者(CEO)はロイターに、個人行動と柔軟性を求める旅行者に対応するため、団体旅行へのアプローチを変化させていると語る。
「消費者の行動は変化しているので、当社は新しい商品を用意した。(中略)家族がドライバーとツアーガイドを雇い、自ら旅行を組み立てるプライベートツアーだ。若い家族連れには、このツアーは非常に人気がある」とサン氏は述べ、この種のツアーは3桁の伸びを示していると明かした。
サン氏によると、若い旅行者は瞑想や料理、写真撮影に焦点を当てた旅行に引き寄せられている。トリップ・ドット・コムのデータによると、今年の春節で人気の旅行先は東南アジア、日本、オーストラリアなどだ。
「以前とは客層が違う。団体は減り、より富裕な個人旅行者が増えた。中国人団体客の大型バスは見かけなくなった」とギオニー氏は語った。
ファッション・インフルエンサーのチャンゾウさんにとっては、パッケージ化されておらず、人里離れた場所での休暇であればあるほど良い。
今年は夏にケニアへのサファリ旅行を計画しており、クリスマス前にはメキシコかキューバに行くかもしれない。
「2023年は行き慣れた場所に行ったが、24年は違う場所に行って新しい事をする年だ」と語った。
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February 09, 2024 at 01:01PM
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アングル:中国人海外旅行に変化、体験型人気で団体ツアーは流行遅れ - ロイター (Reuters Japan)
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