お盆を２週間後に控えて、関西では新型コロナウイルスの感染者数が大阪で９００人を超えるなど感染が急激に拡大しています。
専門家は「帰省や旅行は控えてもらうのがいちばん安全だが、検討する場合は地域の流行状況やワクチン接種の有無などを踏まえてほしい」としています。
関西の２府４県で２９日、発表された新型コロナの新たな感染者はあわせて１５０９人で、このうち大阪の感染者は９３２人と、前の週の同じ曜日の２倍あまりに増えました。
こうした中、２週間後にはお盆の時期を迎えますが、大阪大学医学部感染制御学の忽那賢志教授は、帰省や旅行について「感染状況が落ち着くまで控えてもらうのがいちばん安全だ」としています。
そして、もし実施を検討する場合に考慮するポイントとして、▼自宅と行き先のいずれも緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ておらず、感染の状況が落ち着いている地域かどうか、さらに、▼自分と帰省先の両親などがワクチン接種を終えているかどうか、をあげています。
ただ、双方がワクチンを接種していたとしても感染リスクはあるので「食事を一緒にしないようにするなど対策を徹底してほしい」と話しています。
さらに、旅行を検討する上での追加のポイントとしては、▼人が少ない時間に移動する、▼人の多い観光地などを避け、なるべく人が少ない場所を行き先に選ぶなど感染のリスクを下げる工夫をしてほしいとしています。
忽那教授は、「感染対策をいつまで続けるのかうんざりしている人も多いと思うが、ワクチン接種が進んで重症化する人の割合が減るなど少しずつ希望も見えてきている。もう少しの我慢だと思うので、人の移動が増えるこの時期は慎重な行動をお願いしたい」と呼びかけています。
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July 29, 2021 at 04:58PM
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