音声を使った会員制交流サイト（ＳＮＳ）のアプリ「クラブハウス」を、ビジネスに活用しようとする動きが熊本県内の企業に出ている。同じテーマに関心を持つ人と話ができる特徴を生かして、新商品の開発などにつなげようとする試みだ。
クラブハウスは米カリフォルニア州の新興企業が昨年、ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）の利用者向けに始めた。テーマを決めて「ルーム」を作り、音声だけの会話を複数人で楽しむ。利用は無料だが、既に登録している人の招待が必要。日本では今年１月以降、急速に利用が広まった。
インターネットの電子商取引（ＥＣ）サイト運営支援などを手掛けるシンクガービッジ（熊本市）の日置経尊社長は、２月中旬から毎週１回、食品会社の関係者らを招いたルームを開いている。１回１時間の開催時間中、約９０人が参加する。
１日に開いたルームには、米菓製造・卸の木村（熊本市）の商品企画担当者が参加。進行役を務めるタレント英太郎さんやリスナーが、新商品のアイデアを自由に出し合った。木村の担当者は「全く新しいやり方で消費者の声をじかに聞くことができた」と驚く。
日置社長は「クラブハウスは井戸端会議のような感じで、ビデオ会議システムのＺｏｏｍ（ズーム）より気軽に利用できる。新しい人脈やビジネスチャンスが生まれる場所にしたい」と話している。（田上一平）
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March 23, 2021 at 02:00PM
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音声ＳＮＳ「クラブハウス」、ビジネスに活用 熊本県内企業 | 熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞
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