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手足口病など夏に流行する子どもの感染症患者 この10年で最少 - NHK NEWS WEB

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毎年、夏の時期に子どもたちの間で流行する「手足口病」の患者がことしは去年の同じ時期の100分の1になるなど、夏に流行する感染症の患者がこの10年で最も少なくなっていることが、国立感染症研究所の調査で分かりました。専門家は、新型コロナウイルス対策による効果が出ていると見ていますが、子どもたちの発達に必要な接触が減っているおそれもあるとして注意を呼びかけています。

手や足や口などに発疹ができる「手足口病」、発熱や口の中に水ぶくれができる「ヘルパンギーナ」、それに発熱や結膜炎を起こし「プール熱」とも呼ばれる「咽頭結膜熱」は、いずれもウイルス性の感染症で、毎年夏に子どもを中心に流行します。

国立感染症研究所によりますと、今月19日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された手足口病の患者数は385人で、大きな流行となった去年の同じ時期には4万人近くだったのに比べ、およそ100分の1となりました。

またヘルパンギーナの患者数はおよそ7分の1、咽頭結膜熱の患者数はおよそ3分の1で、3つの感染症いずれもここ10年で最も少なくなっています。

ここ数年、夏に感染が拡大し始めることが多い、かぜのような症状を引き起こすRSウイルス感染症の患者数も、去年のおよそ40分の1になっています。

子どもの感染症に詳しい愛知医科大学の森島恒雄客員教授は、これらの感染症は新型コロナウイルスと同様に、飛まつや接触を通じて広がるため、消毒や人との接触を減らす対策による効果が出ていると見ています。

その一方で、森島客員教授は「子どもの発達のためには感染対策を十分に行いながら、できるかぎり、子どもどうしや保育士などと関わりを持つことも大切だ」と話しています。

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