修学旅行は福井県へぜひ県内外の高校生がプログラム探る：日刊県民福井Web - 中日新聞

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福井県だからこそ楽しめる修学旅行の在り方を議論する生徒ら＝福井市の県繊協ビルで

新幹線開業　魅力を発信へ

　北陸新幹線の福井県内延伸を契機に、国内外からの教育旅行が継続的に訪れる地域を実現しようと、全国各地の高校生を招き、県内の高校生と新しい修学旅行の在り方について議論するイベントが２３日、福井市の県繊協ビルで開かれた。県内五つの県立高校（坂井、丸岡、福井商、奥越明成、敦賀）の生徒がそれぞれ、１年かけて考案した地元の魅力を発信する修学旅行受け入れプログラムを紹介し、福井で得られる経験や学びなどを探った。

　日本旅行、ＪＲ西日本、福井県、県観光連盟で構成する北陸新幹線福井県誘客プロジェクト実行委員会が主催。イベントは「サステナブル・ブランド国際会議２０２４福井シンポジウム～高校生が考えるこれからの観光～」と題した。

　イベントの冒頭で、修学旅行のプランを考案した県内５校の代表者が登壇。生徒らは気づいた点として、修学旅行先に選んでもらうためには、訪れた先で同世代や地域の方との交流が重要で、プランには旅の目的を達成できる一貫性やストーリー性が必要だと強調していた。

　県外の高校生を交えたグループごとの議論では、福井県に訪れる目的やこれまでの修学旅行との違いについて意見をまとめた。「福井の人の地元愛を感じることで、旅行後に自分の地域の魅力を発信したい気持ちが芽生える」「日常生活で生かせるような体験ができる」「没入感を味わって友人との仲を深めることができる」などと発表した。

　敦賀高２年の戸田七楓さん（１７）は「新幹線開業のおかげで『すぐに来られるよ』と自信を持って、福井県に招けるようになった」と話し、文化学園大杉並高校（東京）１年の高山うのさん（１６）は「今までは修学旅行先の候補になかったけど、存分に楽しめるプランがもっとありそう」と声を弾ませた。

　招かれた生徒らは２４日に、敦賀、大野、丸岡の３エリアで、企画した生徒の案内を受けながら地域観光プログラムを体験する。

　５、９月には、東京都の高校など２校が実際の修学旅行で福井を訪れる。　（金崎千花）