日経BP 総合研究所が運営するウェブサイト「新・公民連携最前線」は、全国の20代以上のビジネスパーソン2万3239人を対象として、SDGsの認知度についてアンケート調査を行った。「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発⽬標)」について知っているか(SDGs認知度)と、「現在住んでいる都道府県のSDGs推進の取り組み」について知っているか(施策認知度)について、それぞれ聞いた。
この「SDGs認知度」と「施策認知度」を合わせた「SDGs総合認知度ランキング」を算出したところ、熊本県が1位となった。「SDGs認知度ランキング」は熊本県が、「施策認知度ランキング」では長崎県がそれぞれ1位だった。
●都道府県別のSDGs総合認知度 TOP10
総合 順位 |
都道府県名 | スコア 平均 |
SDGs 認知度 順位 |
SDGs 認知度 スコア |
施策 認知度 順位 |
施策 認知度 スコア |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 熊本県 | 72.4 | 1 | 77.6 | 2 | 67.1 |
2 | 東京都 | 68.1 | 2 | 77.0 | 11 | 59.1 |
3 | 岡山県 | 66.2 | 4 | 67.0 | 3 | 65.3 |
4 | 神奈川県 | 63.7 | 3 | 72.9 | 17 | 54.4 |
5 | 長崎県 | 59.2 | 38 | 42.0 | 1 | 76.3 |
6 | 宮崎県 | 56.5 | 25 | 48.4 | 4 | 64.6 |
7 | 富山県 | 55.9 | 27 | 47.8 | 5 | 63.9 |
8 | 山梨県 | 55.7 | 16 | 52.0 | 10 | 59.3 |
9 | 石川県 | 55.6 | 7 | 59.0 | 19 | 52.2 |
10 | 長野県 | 55.0 | 15 | 52.5 | 13 | 57.5 |
総合認知度は「SDGsの認知度」と「住んでいる都道府県のSDGs施策の認知度」のスコアを平均して順位付けした(出所:日経BP 総合研究所)
●都道府県別のSDGs認知度
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●都道府県別の施策認知度
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全国のビジネスパーソン2万3239人を対象に「SDGsの認知度」と「住んでいる都道府県のSDGs施策の認知度」を聞いた(出所:日経BP 総合研究所)
新・公民連携最前線は、全国のビジネスパーソン(有職者=働く世代)2万3239人を対象に、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発⽬標)の認知度などについてインターネット調査を実施した。
調査ではまず、自身のSDGsへの理解度について「1.内容を詳しく知っている」「2.内容をある程度知っている」「3.『SDGs』という言葉を聞いたことがある」「4.全く知らない」という4つの選択肢から、1つを選んで回答してもらった。項目ごとに重みづけをして、居住する都道府県ごとに回答を点数化し、その数値を偏差値にして都道府県の「SDGs認知度」ランキングを作成した。
続いて、先の設問でSDGsについて「4.全く知らない」と回答した人を除き、「現在住んでいる都道府県のSDGs施策」について聞いた。「1.都道府県の取り組みを内容まで知っている」「2.内容までは知らないが、何らかの取り組みを行っていることは知っている」「3.取り組みを行っているかどうかを知らない」という3つの項目から、1つを選んで回答してもらった。同様にデータに重みづけをして点数化し、その数値を偏差値にして並べたのが、都道府県の「施策認知度」ランキングだ。
都道府県の「SDGs総合認知度」ランキングは、「SDGs認知度」と「施策認知度」のスコアを平均して順位付けしたものである。
「SDGs総合認知度」1位の熊本県、8市町村がSDGs未来都市に選定
SDGs認知度と施策認知度のスコアの平均で順位付けした「SDGs総合認知度ランキング」は、SDGs認知度が1位、施策認知度が2位と両方のランキングで上位となった熊本県がトップに。2位は東京都(SDGs認知度=2位、施策認知度=11位)、3位は岡山県(SDGs認知度=4位、施策認知度=3位)という結果となった(47都道府県の「SDGs総合認知度ランキング」はこちら)。
総合1位の熊本県は、SDGsの達成に優れた提案を行う自治体として内閣府が選定する2022年度の「SDGs未来都市」に、3自治体(八代市、上天草市、南阿蘇村)が選ばれている。2018年度に小国町が初めて選定されて以来、SDGs未来都市に選ばれた数は8市町村を数え、これは47都道府県で最多である。
基礎自治体がSDGsに積極的な姿勢を見せる中、県はSDGs施策の企画・実行に当たり、市町村との連携を密にしている。熊本県では昨年、SDGsの達成に取り組む県内企業などを認定、支援する「熊本県SDGs登録制度」を創設した。県の担当者によると想定を超える登録実績を上げているというが、その背景には両者の連携がある。
例えば熊本市は、「熊本市SDGs未来都市計画(2022~2024)」において「熊本県SDGs登録制度」の活用を掲げ、2023年に市内登録団体数を850団体にするというKPI(重要業績評価指標)を設定している。また、同市では2022年7月4日以降に公告を行う総合評価方式(簡易型)の評価基準を改正。熊本県SDGs登録制度への登録を事業者の評価ポイントの1つとして追加した。このような県と市町村が連携した取り組みが、SDGs認知度・施策認知度の向上につながっているようだ。
- ■ビジネスパーソンに聞く都道府県「SDGs認知度」ランキング
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October 04, 2022 at 12:09AM
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