全国旅行支援開始で「みやぎ宿泊割」事務局大わらわクーポン申請や宿泊施設から相談殺到 - 河北新報オンライン

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2022年10月21日 6:00

　政府の観光支援策「全国旅行支援」に伴って仙台市内に設置された「みやぎ宿泊割キャンペーン事務局」が多忙を極めている。県内約３８０の宿泊施設と、買い物に使えるクーポン券の対象となる約４５００店からの申請受け付けや審査・登録に加え、宿泊施設からの相談にも対応しており目が回る忙しさだ。

事務局は３０人

　事務局は県が日本旅行業協会東北支部に補助金を出して設置。各旅行会社から派遣された約３０人が事務局を編成し、青葉区一番町のビルに常駐する。

　１１日のスタート当初、宿泊施設向けに計５０万枚のクーポン券を発送した。統括責任者の伊藤亮嗣（あきつぐ）さん（５１）は「各施設に予約が殺到し、追加の発送を求められ慌てた」と説明する。

　クーポン券の取扱店は土産品店や飲食店に限っていないため、ドラッグストアや家電量販店などからも広く申し込みが相次いでいるという。

　旅行商品などを４割引きにする全国旅行支援は、旅行会社や予約サイトを使うか、ホテル・旅館に直接申し込む方法がある。

　伊藤さんは「施設によっては準備が整わず、１１月から割引商品の適用を始める例もある。知らずに宿泊したグループ客から苦情を言われて困っているなどの相談があった」と明かす。

　県内の旅館組合などによると、支援策が実施される１２月下旬まで、週末はかなり混雑しているが、１１月以降の平日は予約に空きもあるという。伊藤さんは「県から宿泊施設用として専用の予約サイトに割り振られた予算枠の消化率はほぼ５０％。余裕はまだある」と利用を呼びかける。

　旅行者向けのコールセンターは０５０（３３５８）４３６８。